最近訪れた「寺子屋カフェ」は、心温まる居場所を提供する場所として、多くの人々に愛されている素晴らしい空間でした。このカフェは、千葉さん自身の思いから生まれた場所であり、誰もが安心して足を運び、自由に会話を楽しむことができる空間として、さまざまな方々を迎え入れています。

今回は、この素晴らしいカフェの始まりから、現在の様子、さらには映画鑑賞会についての感想を、詳細にお伝えしたいと思います。

[写真：寺子屋カフェ設立者千葉さん（左）と当社社員との対談]

１．寺子屋カフェの始まり

寺子屋カフェの始まりは、千葉さんが「居場所がなくて悩んでいる人々に、安心して話せる場を提供したい」と強く思ったことから始まりました。

学校に通えない人々や、さまざまな悩みを抱える人々、さらにはその家族が、遠慮なく訪れることができる場所を作りたかったのです。その思いが形になったのは、千葉さんの娘さんが偶然見つけたマンションの一室でした。この場所を借りて、寺子屋カフェがスタートしました。カフェは、訪れる人々が安心して心を開ける場所として、多くの人々に支えられながら成長してきました。

２．現在の空間の様子

寺子屋カフェは、千葉さんが描いた理想の空間そのものになっていると感じました。カフェには、さまざまな年代や背景を持つ人々が集まり、誰でも歓迎されています。カフェ内では、美容や栄養、マッサージ、食事といった多様な活動が行われ、訪れる人々はそれぞれ自分に必要なものを見つけて楽しんでいます。

特に印象的だったのは、ひとつのテーブルを囲んで初対面の人たちが自然に対話をしているシーンでした。お互いに耳を傾け、大きく頷きながら共感し、時には一緒に泣いたり笑ったりする光景が広がっていました。人々の感情が交錯し、共感が生まれる瞬間を目の当たりにし、まさに「共感とはこういうことなんだ」と強く感じることができました。

千葉さんは、聞くことや寄り添うことができても、最終的には自分で考え、決断することの大切さを説いています。「自分で考えたことには責任を持ち、やりたいことをやってほしい。私たちにできることは“助け愛、思い愛、支え愛”を与えること」と語っており、その思いがカフェの空間に深く根付いていると感じました。

また、当社も微力ながら、お米を定期的に寄付しております。カフェでは、その「アーバンシステム米」を使用したおにぎりメニューもあり、千葉さんによると、これをきっかけに子供たちには無料で提供できるようになったとのことです。このお話を伺い、心から感動し、寄付をして良かったと改めて思いました。そのおにぎりを一口食べると、心を込めて作られたことがしっかりと伝わってきました。

３．映画「猫とわたしと、もう一人のネコ」鑑賞を監督とともに

寺子屋カフェで行われた映画鑑賞会では、映画『猫とわたしと、もう一人のネコ』の監督を務めた祝大輔氏と一緒に、鑑賞後の感想を共有するという、非常に貴重な体験ができました。

この映画は、「ヤングケアラー」と呼ばれる問題をテーマにした作品で、主人公の女子高生が母親の介護や進学の問題に悩みながらも、家族や学校以外の社会と関わることで自分らしさを取り戻していく姿を描いています。

映画を観た後、祝監督との対話ができる機会は非常に珍しく、映画の制作過程やキャスティングの裏話、台本にないシーンのエピソードなどを直接聞けたことはとても興味深かったです。

鑑賞後に監督と語り合うことで、映画の真髄に触れ、映画鑑賞がただの娯楽ではなく、深い議論を通じて自分の人生にも影響を与えるものだと感じました。

４．今回の感想

寺子屋カフェに足を運んだことで、改めて「対話」の重要性を実感しました。カフェの中でさまざまな活動に参加している人々が、自然と心が繋がり合っている様子が印象的でした。千葉さんの温かいハートが、この空間を作り出していることを感じながら、心が癒されるひとときを過ごすことができました。

最後には、アーバンシステムと寺子屋カフェのコラボレーションについても話し合い、今後の展開に期待を膨らませながら帰路につきました。

寺子屋カフェは、単なるカフェではなく、心の拠り所となる場所です。

訪れることで、きっと誰もが温かさと共感を実感できる場所だと思います。

記者：アーバンシステム株式会社　倉田、花松